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2026.06.04越境ECEU規制eBay

越境ECは「安さ」から「信頼」の時代へ。EU規制強化が示す未来とeBayセラーの戦略

EUが越境ECの規制を強化し、低価格ECに厳しい目が向けられています。この動きは日本のeBayセラーにも無関係ではありません。品質と信頼性が求められる新時代にどう対応すべきか、経営者・荒木淳平が解説します。

最近、EUで非常に大きなニュースが飛び込んできました。フランス当局の調査で、海外から輸入された商品の実に75%がEUの規則を満たしていない、さらに46%は「危険商品」と判定されたというんです。これは、正直言ってかなり衝撃的な数字だと感じています。

僕自身、越境ECの世界に長くいるので、このニュースが示唆する「越境EC全体のルール変更」の可能性には、強い危機感と同時に、ある種のチャンスも感じています。これまでの「安ければ売れる」という時代が終わり、「安全性」と「信頼性」が決定的に重要になる新しいフェーズに入った、そう考えています。

なぜEUは越境EC規制を強化しているのか?

今回の一連の動きは、単なる商品チェックの強化というより、EUが市場のあり方そのものを変えようとしている強い意志の表れだと見ています。

フランス当局は、7つの海外ECプラットフォームから600商品以上を検査した結果、特に電化製品での感電・火災リスク、子供向け商品の誤飲危険、アクセサリーの化学物質超過、衣類のEU基準違反などが顕著だったと報告しています。そして、「これは例外ではなく、ビジネスモデルの問題だ」とまで踏み込んだ表現を使っているんですよね。

この背景には、TemuやSHEIN、AliExpressといった超低価格戦略をとる海外ECプラットフォームの台頭があります。EU側は、これらの「安すぎる海外商品がEU市場を壊している」という強い危機感を抱いています。さらに、少額の輸入商品に適用される「小口輸入免税」による不公平感も問題視されていて、これは単なる安全問題ではなく、価格破壊、EU企業の保護、そして市場ルールの主導権を巡る、複合的な戦いなんです。

僕も現場で見ていて、価格競争が激化しすぎて、品質や安全が二の次になっているケースは確かに増えていると感じていました。EUは今、明確に「安さ優先」から「安全性・責任重視」へと、市場の舵を切り始めているのだと思います。

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日本のeBayセラーはEUの規制強化にどう向き合うべきか?

「そんな話、僕ら日本のeBayセラーには関係ないんじゃないか?」と思われるかもしれません。でも、これはかなり関係ある話だと思っています。今後、“ちゃんとしているか”を証明できない商品は、EU市場では厳しくなる可能性が高いからです。

具体的に今後起こり得る影響としては、商品チェックの強化はもちろんですし、CEマーク(欧州連合域内で販売される製品に貼付が義務付けられる基準適合マーク)の確認、バッテリーや化学物質に関する規制の厳格化、通関停止や返品増加などが考えられます。これまでのように「とりあえず送ってみる」というやり方は通用しなくなるかもしれません。

EUは今後、「どこで作られたか」よりも「EU基準を満たしているか」を重視する可能性が高いんです。特に危険度が高いと見なされそうなのは、ノーブランドの家電製品、格安雑貨、出所不明の商品などでしょう。うちの会社でも、仕入れの段階でそういったリスクのある商品は避けるように、より一層慎重になっています。

一方で、これは日本製の商品、品質保証がしっかりしている商品、真贋が明確なブランド品、そして中古の一点物などにとっては、むしろ価値が上がるチャンスだと捉えることもできます。日本の商品は、その品質や信頼性で世界的に評価されていますからね。

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eBayセラーにとってEU規制強化は追い風となるか?

僕は、今回のEUの動きは、eBayのセラー、特に日本のセラーにとっては「追い風」になる部分も大きいと考えています。なぜなら、eBayはもともと「安さだけ」で戦う市場ではないからです。

eBayが重視するのは、セラーの「信頼」や「実績」、そして購入者からの「評価」です。コレクション性の高い商品や、中古品としての価値が認められる商品など、価格以外の要素で勝負できるマーケットなんですよね。僕もこれまで、高額なヴィンテージ品や一点物の商品を数多く扱ってきましたが、その際に最も重要視されるのは、やはりセラーへの信頼でした。

EUが、出所が怪しい格安商品を市場から締め出せば締め出すほど、「ちゃんとしたセラー」の価値は相対的に上がっていくはずです。特に日本のセラーは、日本製品の品質の高さ、独特の中古文化、そして真贋に対する高い意識を持っている点で、非常に有利なポジションにいます。

今後は「何を売るか」だけでなく、「どれだけ安心して買ってもらえるか」という視点が、ビジネスの成否を分ける鍵になっていくでしょう。

今後の越境EC市場で生き残るための戦略

越境EC市場は、今後「厳しくなる前提」でリスクヘッジをしていく時代になると僕は見ています。EUで起こりそうな変化としては、輸入検査のさらなる強化、関税制度の見直し、販売者責任の強化、そしてプラットフォーム側の責任拡大などが挙げられます。

実際、EUは現在、Temu、SHEIN、AliExpressといった大手プラットフォームを調査中で、もし違反が認定されれば「世界売上の最大6%」という巨額の制裁金が課される可能性もあるんです。これは、プラットフォーム側も「安かろう悪かろう」の商品を放置できなくなることを意味します。

つまり今後は、「安ければ売れる」という単純な図式ではなく、「安全性や信頼性をきちんと証明できるか」が問われる時代になっていく可能性が高い。だからこそ、僕らeBayセラーも、今のうちから手を打っていく必要があります。

具体的には、取り扱い商品の見直しを進め、危険商材と判断されるリスクのある商品は避ける。商品説明をより詳細にし、品質や安全に関する情報を明確に記載する。そして、商品の出所管理を徹底し、いつでも説明できるようにしておく。こういった「規制前提」で動いていくことが、これからの越境ECで生き残るための必須戦略だと考えています。

まとめ

今回のEUの越境EC規制強化は、単なる一過性のニュースではありません。輸入商品の75%が規則違反、46%が危険商品認定という事実は、EUが「格安海外EC」を本格的に規制し始めた明確なサインです。今後は「安く売る」ことよりも、「安心して買ってもらえる」ことが、越境ECにおける価値の源泉となっていくでしょう。日本のeBayセラーにとっては、その信頼性と品質の高さが、大きな強みとなる時代が到来したと言えるかもしれませんね。

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FAQ

Q.EUの越境EC規制強化の背景は何ですか?
TemuやSHEINなどの低価格ECプラットフォームの台頭により、EU市場が価格破壊され、安全基準を満たさない商品が増加しているためです。EU企業保護と市場ルールの主導権を巡る戦いでもあります。
Q.フランス当局の調査で、具体的にどのような問題が見つかりましたか?
海外輸入商品の75%がEU規則違反、46%が危険商品と判定されました。電化製品の感電・火災リスク、子供向け商品の誤飲危険、アクセサリーの化学物質超過などが主な問題です。
Q.日本のeBayセラーは、EUの規制強化でどのような影響を受けますか?
商品チェックの強化、CEマーク確認、バッテリー・化学物質規制の厳格化、通関停止、返品増加などが予想されます。「EU基準を満たしているか」がより重視されるようになります。
Q.EU規制強化で、eBayセラーにとって追い風となる部分はありますか?
はい。eBayは信頼や品質で戦う市場であり、怪しい格安商品が排除されることで、「ちゃんとしたセラー」の価値が上がります。日本品質や中古文化の強みを持つ日本のセラーには有利です。
Q.今後、越境ECで成功するために必要なことは何ですか?
「厳しくなる前提」でリスクヘッジすることが重要です。取り扱い商品の見直し、危険商材の回避、商品説明の強化、出所管理の徹底など、「安全性・信頼性を証明できるか」が鍵となります。
Q.どのような商品が今後危険と見なされやすいですか?
ノーブランドの家電製品、格安雑貨、出所不明の商品など、品質や安全基準の保証が難しい商品が、EU市場では特に危険と見なされやすくなると考えられます。
Q.「小口輸入免税」とは何ですか?
少額の輸入品に適用される関税・消費税の免税措置のことです。これが低価格ECの急増を助長し、EU企業との不公平感を生んでいると問題視されています。

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