越境ECの物流コスト高騰対策:DHL値上げの背景と利益を守る経営戦略
越境ECセラー必見。DHLの送料値上げが迫る中、荒木淳平がその背景と具体的な対策を解説。利益を守り、ビジネスを成長させるための戦略とは?
CHAPTERS
- 00:00オープニングトーク
- 00:20問題提起: DHL送料値上げの衝撃
- 00:50値上げの背景と理由: トランプ関税の影響
- 01:30値上げの背景と理由: インフレと人件費の上昇
- 02:00値上げの背景と理由: 年末の物流ピークに向けた先行対応
- 02:30今回の値上げ、どれくらい影響するのか?
- 03:10他の配送会社も“追随”の可能性大
- 03:50越境ECセラーが今やるべき対策
- 04:10対策1: 送料込み表示に切り替えるか検討
- 04:30対策2: 配送方法別の利益率を再計算
- 04:50対策3: 商品単価・数量を上げて利益率をカバー
- 05:10対策4: アメリカ依存を下げる
- 05:30対策5: SpeedPAKなどeBay公式配送との比較もしておく
- 05:50エンディング
越境ECを運営している皆さんにとって、物流コストは常に頭を悩ませる課題の一つだと思います。特に最近、DHLが9月から送料を一律3%値上げすると発表したことは、多くのセラーにとって大きな影響があると感じています。この動きは、単に「送料が上がる」という話に留まらない、構造的な変化の兆候だと僕自身は捉えているんですよ。
なぜ今、越境ECの物流コストが上がるのか?
今回のDHLの値上げは、いくつかの複合的な要因が背景にあると僕は見ています。一時的なものではなく、今後も続く可能性のある構造的な変化なんです。主な理由は以下の3点ですね。
1. トランプ関税の影響と通関処理の複雑化
まず一つ目は、いわゆる「トランプ関税」の影響です。米国が輸入品に課す追加関税(トランプ関税)が再燃する可能性が指摘されている中で、米国向けの通関処理が以前にも増して複雑化しているんですよ。これによってDHL側では、税金表示や申告作業といった業務が追加され、その分、人件費を含めた負担が増大しているのが実情です。僕らセラー側も、この複雑さに対応するために手間が増えているのは同じだと思います。
2. 世界的なインフレと人件費の高騰
二つ目は、世界的な物価上昇、特に燃料費や人件費の高騰です。これは皆さんご存知の通り、あらゆる業界に影響を与えていますが、特に航空貨物を扱う物流業界では顕著です。パイロットや整備士、地上スタッフといった専門性の高い人材の確保が世界的に難しくなっていて、採用コストや給与水準が上昇しているんです。僕の知る限りでも、物流会社は人員確保にかなり苦労していると聞いていますね。
3. 年末の物流ピークに向けた先行対応
そして三つ目として、毎年恒例の年末商戦、つまり11月から12月にかけてのeコマース需要ピークに備えた先行対応という側面もあると見ています。例年、物流会社は1月や2月に一斉値上げをするケースが多いんですが、今回はピークシーズンを前に段階的に値上げすることで、一気に価格を上げるよりも市場へのインパクトを抑えようとしているんじゃないかと。これは、僕らが毎年経験している値上げサイクルを少し早めた、という印象ですね。
EC・オンライン物販
3%の値上げが越境ECの利益に与える具体的な影響
「たかが3%」と思うかもしれませんが、この値上げは特に単価の低い商品を扱うセラーにとっては、利益に直結する深刻な問題なんです。例えば、送料が30ドルの場合、3%増えると30.90ドルになるわけですが、これが積み重なると無視できない額になります。
特にアメリカ宛の場合、関税に加えて今回の送料値上げと、まさにダブルパンチの状態になってしまいます。こうなると、商品は売れていても「儲からない」という状況に陥りやすくなります。僕らも常に利益率をシビアに見ているので、この3%は決して小さくないと感じています。特に、薄利多売でやっているセラーさんは、早急に利益率の再計算が必要だと強く思いますね。
経営・チーム
他の配送業者も“追随”の可能性は高いのか?
今回のDHLの動きを見て、他の配送業者も追随する可能性は非常に高いと僕は見ています。FedExやUPS、そして日本郵便といった主要な配送会社も、DHLと共通のコスト構造を抱えているからです。特に、先ほど挙げたアメリカ向けの関税処理の増加は、どの配送会社にとっても共通の負担なんですよ。
僕が情報収集している範囲では、早ければ10月から11月にかけて、他社も値上げを検討しているという声も聞こえてきます。ですから、DHLだけが特別というわけではなく、越境EC全体の物流コストが上昇トレンドにあると認識しておくべきでしょう。常に最新の情報をキャッチアップし、ポートフォリオを柔軟に見直す準備が必要です。
越境ECセラーが今すぐ取り組むべき5つの対策
では、このような状況で僕たち越境ECセラーは何をすべきか。いくつかの対策が考えられますが、特に今すぐ検討すべきは以下の5点だと僕は考えています。
1. 送料込み表示への切り替えを検討する
一つ目は、商品価格に送料を含めた「送料込み表示(Free Shipping)」への切り替えを検討することです。購入者側から見れば、送料がいくら上がっても最終的な購入価格が変わらなければ、心理的なハードルが低くなります。もちろん、その分商品価格を上げる必要がありますが、これは販売戦略として有効なケースが多いと僕も実感しています。ただし、価格競争が激しい商品では注意が必要です。
2. 配送方法別の利益率を再計算する
二つ目は、現在利用している配送方法ごとの利益率を改めてシビアに再計算することです。今回の値上げだけでなく、今後も変動する可能性を考慮し、どの配送方法が最も効率的かを見極める必要があります。うちの会社でも、定期的にこの計算は行っています。思わぬところで利益を食い潰しているケースもあるので、一度立ち止まって確認してみてください。
3. 商品単価・数量を上げて利益率をカバーする
三つ目は、販売する商品の単価を上げるか、一度に購入される数量を増やすことで、物流コストの上昇分をカバーすることです。例えば、関連商品をセット販売したり、高単価な商品にシフトしたりといった戦略ですね。僕自身も、高単価なラグジュアリーリユース品を扱っているので、この点は特に意識しています。一点あたりの利益額を増やすことで、送料の割合を相対的に下げることができます。
4. アメリカ依存度を下げる
四つ目は、アメリカ市場への依存度を下げ、販売チャネルやターゲット国を分散させることです。確かにアメリカは巨大な市場ですが、関税や物流コストの変動リスクも大きい。シンガポールやオーストラリア、欧州など、他の成長市場にも目を向けてみるのも良いでしょう。僕も、一つの市場に集中しすぎることのリスクは常に感じています。
5. SpeedPAKなどeBay公式配送との比較もしておく
最後に、eBayを利用しているセラーであれば、SpeedPAK(スピードパック)のようなeBay公式配送サービスとの比較検討もしておくべきです。公式配送は、プラットフォームと提携している分、コスト面で優位性がある場合も少なくありません。僕も複数の配送オプションを常に比較検討し、その時々で最適なものを選ぶようにしています。
物流コストの上昇は、越境ECを続ける上で避けられない課題になってきています。しかし、これは同時に、より効率的で柔軟なビジネスモデルを構築するチャンスでもあると僕は考えています。常に情報をキャッチアップし、変化に対応できる体制を整えていきましょう。
FAQ
Q.DHLの送料値上げはなぜですか?
Q.3%の値上げでどのくらい影響がありますか?
Q.他の配送業者も値上げしますか?
Q.越境ECセラーが取るべき対策は何ですか?
Q.送料込み表示にすると良いのはなぜですか?
Q.アメリカ依存を下げるべき理由は何ですか?
Q.SpeedPAKとは何ですか?
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