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2026.07.04越境ECEU規制eBay

越境ECの潮目か?EUが「輸入75%違反」を宣告、Temu/SHEIN規制でeBayセラーに追い風は吹くか

EUで輸入商品の75%が規則違反と認定され、TemuやSHEINへの規制が本格化。越境ECのルール変更が迫る中、日本のeBayセラーが生き残るための戦略と、新たなビジネスチャンスについて、JP.Company代表の荒木淳平が解説します。

EUで輸入商品の75%が規則違反、さらに46%が「危険商品」と認定されたという衝撃的なニュースが飛び込んできました。これはTemu(ティームー)やSHEIN(シーイン)のような超低価格ECに対する本格的な規制強化の動きなんですが、実はこれ、一部のプラットフォームだけの問題じゃなくて、越境EC全体のルール変更につながる可能性があると僕は見ています。

EU輸入商品の75%が規則違反?何が起きているのか

まず、今回EUでは何が起きたのかというと、フランス当局が海外ECプラットフォームから600商品以上を検査した結果、そのうち75%がEUの規則を満たしていなかった、という事実が明らかになりました。さらにその中の46%は、感電や火災、誤飲などの「危険商品」と判定されたんです。

具体的に問題になったのは、感電・火災リスクのある電化製品、誤飲の危険がある子供向け商品、化学物質が基準値を超過したアクセサリー、そしてEU基準に適合しない衣類など多岐にわたります。当局は「これは例外ではなく、ビジネスモデルそのものの問題だ」とかなり強い表現を使っているんですよ。実際に、うちの会社でも、海外のパートナーと話していると、この手の問題意識は年々高まっていると感じますね。

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なぜEUは「超低価格EC」に厳しくなったのか

EUがここまで厳しくなった背景には、Temu、SHEIN、AliExpress(アリエクスプレス)といった超低価格戦略を展開するECプラットフォームの台頭があります。EU側は「安すぎる海外商品がEU市場を壊している」と考え始めているんです。さらに、少額の輸入貨物に対して免税措置が適用される「小口輸入免税」が、不公平感を生んでいるという問題も指摘されています。

つまりこれは単なる安全問題ではなく、価格破壊、EU企業保護、そして市場ルールにおける主導権争いという側面も持っているわけです。EUは今、「安さ優先」から「安全性・責任重視」へと、市場のルールを大きく変えようとしている段階なんじゃないかと僕は見ています。僕らが越境ECを始めた頃は、正直「安ければ売れる」という側面も強かったと思うんですけど、今はもうそういう時代じゃないんですよね。

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日本のeBayセラーも無関係ではないのか

「そんな話、日本のeBayセラーには関係ないんじゃないか」って思われる方もいるかもしれません。でも、かなり関係あると僕は考えています。特に今後は、「ちゃんとしてるか」を証明できない商品は厳しくなる可能性があるんですよ。

今後あり得る具体的な影響としては、商品チェックの強化、CEマーク(EU圏内で流通する製品に義務付けられる安全基準適合マーク)の確認義務化、バッテリーや化学物質に関する規制の強化、最悪の場合は通関停止や返品増加なども考えられます。EUは今後、「どこ製か」よりも「EU基準を満たしているか」をより強く重視するようになるでしょうね。

特に危険度が上がりそうなのは、ノーブランドの家電製品、格安雑貨、そして出所不明の商品です。一方で、日本製品、品質保証がしっかりしている商品、真贋が明確な商品、そして中古の一点物などは、逆に価値が上がる可能性もあると見ています。うちのお客様でも、特にノーブランドの電化製品を扱っている方は、このニュースを聞いてかなり危機感を持っている方が多い印象ですね。

eBayセラーにとって「追い風」になる側面もある

このEUの規制強化は、実はeBayセラーにとって追い風になる可能性も十分にあると思っています。というのも、eBayって「安さだけ」で戦う市場じゃないんですよ。

eBayは、セラーの信頼や実績、評価、そして商品のコレクション性や中古品の価値といった部分で戦うマーケットです。EUが「怪しい格安商品」を厳しく締め付けるほど、「ちゃんとしたセラー」の価値は自然と上がっていく可能性があります。特に日本のセラーは、元々「日本品質」への信頼、独自の「中古文化」、そして「真贋意識」の高さといった点で、この新しいルールと非常に相性が良いと僕は感じています。

僕自身も、長年eBayでビジネスをしてきて感じるのは、結局最後は「信頼」なんですよね。今後は「何を売るか」だけでなく、「どれだけ安心して買えるか」が、お客様が商品を選ぶ上での重要な判断基準になっていくんじゃないでしょうか。

今後、越境ECはどのように変化していくのか

今後、越境ECの世界は「厳しくなる前提」でリスクヘッジをしていく時代になると思います。EUで起こりそうな変化としては、輸入検査のさらなる強化、関税制度の見直し、販売者責任の強化、そしてプラットフォーム側の責任拡大、危険商品の即時削除、さらにはAIによる商品監視なども進むでしょうね。

現在、EUはTemu、SHEIN、AliExpressといった大手プラットフォームを調査中で、もし違反が認定されれば、世界売上の最大6%という巨額の制裁金が課される可能性もあると言われています。これはもう、「安ければ売れる」という時代ではなく、「安全性や信頼性を証明できるか」が問われる時代になっていく、という明確なメッセージだと僕は受け止めています。

だからこそ、eBayセラーの皆さんも、取り扱い商品の見直し、危険商材の回避、商品説明のさらなる強化、そして出所管理の徹底など、「規制前提」でビジネスを動かしていく必要があるんじゃないかと考えています。僕ら経営者としては、この変化をいち早く察知して、事業の舵を切っていく必要があると考えています。

FAQ

Q.EUで問題になっている「輸入商品の規則違反」とは何ですか?
フランス当局の調査で、海外ECからの輸入商品の75%がEU規則に違反し、46%が感電や誤飲などの危険商品と判定された問題です。超低価格ECの商品が主な対象となっています。
Q.TemuやSHEINのような超低価格ECだけが対象ですか?
いいえ、今回の規制強化は越境EC全体のルール変更につながる可能性があり、特定のプラットフォームだけでなく、すべての海外EC事業者に影響が及ぶ可能性があります。
Q.なぜEUは規制を強化しているのですか?
超低価格商品の流入によるEU市場の破壊、小口輸入免税による不公平感、そして「安さ優先」から「安全性・責任重視」への市場転換を目指しているためです。
Q.日本のeBayセラーには具体的にどのような影響がありますか?
商品チェックの強化、CEマーク(EU安全基準適合マーク)の確認義務化、バッテリー・化学物質規制、通関停止、返品増加などが考えられます。特にノーブランド品は注意が必要です。
Q.eBayセラーにとって、この規制強化はチャンスになりますか?
はい、eBayは信頼や品質が重視される市場なので、「怪しい格安商品」が排除されることで、日本品質や真贋が明確な商品を扱う「ちゃんとしたセラー」の価値は高まる可能性があります。
Q.今後、越境ECで生き残るために何が必要ですか?
「安さ」だけでなく「安全性・信頼性」を証明できる商品選定、詳細な商品説明、適切な出所管理など、「規制強化」を前提としたリスクヘッジが重要になります。

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