MONOSHARE
2026.08.22越境EC物流DHL

越境ECセラー必見!DHL送料3%値上げで利益激減?今すぐ取るべき5つの対策

DHLが越境ECの送料を3%値上げ。トランプ関税やインフレが背景にあるこの変化は、セラーの利益に直結します。荒木淳平が具体的な影響と今すぐできる5つの対策を解説。

CHAPTERS

  • 00:00オープニングトーク
  • 00:30問題提起
  • 01:00値上げの背景と理由
  • 03:00今回の値上げ、どれくらい影響するのか?
  • 04:30他の配送会社も“追随”の可能性大
  • 05:30越境ECセラーが今やるべき対策
  • 08:00エンディング

越境ECを運営する皆さんにとって、物流コストの変動は常に大きな関心事だと思います。特に最近、DHLが9月から送料を一律3%値上げすると発表しました。これは、単価の低い商品を扱うセラーにとっては、利益に直結する非常に大きな問題だと僕も感じています。

DHLが送料を値上げした背景と具体的な理由

DHLが送料を値上げする背景には、いくつかの複合的な要因があります。僕らが現場で肌で感じているのは、主に次の3点ですね。

まず一つは、やはりトランプ関税の影響が大きいと感じています。米国向けの通関処理が以前よりも格段に複雑化しているんですよ。税金表示や申告作業が追加され、DHL側もその業務量が増加して人件費がかさんでいる状況です。実際にうちでも、以前はスムーズだった通関で細かな確認が入るケースが増えていて、手続き一つにしても手間が増えているなと実感しています。

二つ目は、世界的なインフレと人件費の上昇です。これはDHLに限らず、あらゆる業界で直面している問題ですよね。燃料費や倉庫の賃料、そして何よりも航空貨物を扱う熟練の人員の確保が難しくなっていて、そのコストが上がっているんです。特に国際物流は、専門知識を持った人材が不可欠なので、人件費の上昇は避けられない部分だと思います。

そして三つ目は、年末の物流ピークに向けた先行対応という側面もあるんじゃないかと見ています。毎年11月から12月にかけては、ブラックフライデーやサイバーマンデーなど、eコマースの需要が爆発的に高まります。この時期に荷物が集中する前に、段階的に価格調整を行うことで、急激な値上げによるインパクトを和らげようとしているのだと僕は考えています。例年1月〜2月にドカンと値上げするよりも、こうして段階を踏む方が企業としても対応しやすいという判断でしょうね。

EC・オンライン物販EC・オンライン物販

今回の3%値上げが越境ECセラーに与える影響

「たかが3%」と思う方もいるかもしれませんが、この3%の値上げは、特に越境ECセラーにとって決して無視できない影響をもたらします。例えば、今まで送料が30ドルだった場合、3%増えると30.90ドルになります。一見すると微々たる差に見えるかもしれませんが、これが積み重なると大きな差になるんですよ。

特に、単価の低い商品を数多く販売しているセラーにとっては、この0.9ドルの値上げが直接的に利益を圧迫します。アメリカ宛の場合だと、関税に加えて送料まで上がるので、まさに「ダブルパンチ」の状態です。お客様からすると「購入価格が上がった」と感じ、結果として「売れない」というよりは「儲からない」という状況に陥りやすくなります。僕らのビジネスは薄利多売な側面もあるので、この数パーセントが生命線になるケースも少なくありません。

国際物流・貿易国際物流・貿易

DHL以外の配送業者も追随する可能性は高いのか?

今回のDHLの値上げを受けて、他の配送業者も追随する可能性は非常に高いと僕は見ています。なぜなら、FedExやUPS、そして日本郵便などの国際配送サービスも、DHLと共通のコスト構造を抱えているからです。

特に、アメリカ向けの関税処理の複雑化とそれに伴う業務量増加は、どの配送業者にとっても共通の負担です。さらに、世界的なインフレや燃料費・人件費の高騰も、特定の配送業者だけが免れるものではありません。僕が業界関係者から聞く話でも、早ければ10月〜11月にも他社が値上げを検討しているという声は複数上がっています。そのため、DHLだけの問題と捉えず、あらゆる配送手段でコストが上がる可能性を考慮して、早めに対策を講じることが重要だと考えています。

越境ECセラーが今すぐ取り組むべき5つの対策

このような状況下で、越境ECセラーとして僕らが今できることは何でしょうか?僕は次の5つの対策を強く推奨します。これはうちの会社でも常に意識していることでもありますね。

  1. 送料込み表示に切り替えるか検討する 商品価格に送料を含める「送料込み(Free Shipping)」表示に切り替えることで、お客様は送料の値上げを直接的に感じにくくなります。見た目の価格は上がりますが、購入時の心理的ハードルを下げる効果が期待できます。ただし、送料込みにすると販売手数料も上がる場合があるので、その計算は慎重に行う必要があります。

  2. 配送方法別の利益率を再計算する DHLだけでなく、利用しているすべての配送方法について、最新の送料で利益率を再計算してください。どの配送方法が、どの商品で、どの地域に送る際に最も利益が出るのかを明確に把握することが重要です。このデータに基づいて、最適な配送ルートや価格戦略を見直しましょう。

  3. 商品単価・数量を上げて利益率をカバーする 一つあたりの商品の単価を上げる、あるいは複数商品をまとめて販売する(バンドル販売)ことで、送料が占める割合を相対的に下げることができます。例えば、安い商品を複数個購入してもらうことで、1回の発送で得られる利益を増やす戦略です。お客様にとってもお得感があれば、購入につながりやすいでしょう。

  4. アメリカ依存度を下げる 現状、アメリカ向けの物流コストや関税が特に厳しくなっています。この機会に、他の成長市場への販路拡大を検討してみるのはどうでしょうか。シンガポールやオーストラリア、ヨーロッパなど、まだ開拓の余地がある市場はたくさんあります。リスク分散の意味でも、特定の国に依存しすぎるのは避けるべきだと僕は思います。

  5. SpeedPAKなどeBay公式配送との比較もしておく eBayで販売しているセラーであれば、eBay公式配送のSpeedPAK(スピードパック)も選択肢の一つとして検討する価値があります。もちろんDHLやFedExと比較してメリット・デメリットはありますが、コスト面で有利な場合もあります。複数の配送オプションを比較検討し、自社の商材やターゲット市場に最適なものを見つけ出すことが、これからの越境ECには不可欠だと考えています。

越境ECビジネスは、常に外部環境の変化に晒されています。今回の物流コスト値上げもその一つですが、変化をネガティブに捉えるだけでなく、新たな戦略を練り、事業を再構築するチャンスだと前向きに捉えることが大切だと僕は思っています。

FAQ

Q.DHLの値上げはいつからですか?
DHLは2024年9月より、送料を一律3%値上げすると発表しています。これは世界的なインフレや人件費高騰、通関業務の複雑化などが背景にあります。
Q.なぜDHLは送料を値上げするのですか?
主な理由は、トランプ関税による米国向け通関処理の複雑化と業務量増加、世界的なインフレによる燃料・人件費の高騰、そして年末の物流ピークに備えた先行対応が挙げられます。
Q.3%の値上げは越境ECセラーにどのくらい影響しますか?
単価の低い商品を扱うセラーにとっては、利益率に直接影響します。例えば30ドルの送料が30.90ドルになることで、収益が圧迫され「儲からない」状態に陥りやすくなります。
Q.DHL以外の配送業者も値上げしますか?
FedEx、UPS、日本郵便など他の国際配送業者も、DHLと共通のコスト構造を抱えているため、追随して値上げする可能性は高いと見られています。早ければ10月〜11月にも動きがあるかもしれません。
Q.越境ECセラーが今すぐできる対策は何ですか?
送料込み表示への切り替え検討、配送方法別の利益率再計算、商品単価や数量を上げて利益率をカバー、アメリカ依存度を下げる、SpeedPAKなどeBay公式配送との比較検討の5つが挙げられます。
Q.送料込み表示にするとどのようなメリットがありますか?
お客様が送料の値上げを直接感じにくくなり、購入時の心理的ハードルを下げる効果が期待できます。ただし、販売手数料も上がる可能性があるため、事前に計算が必要です。

関連クエリ:

越境EC 物流 コストDHL 送料 値上げ越境EC 利益 対策海外発送 コスト削減eBay 配送方法 比較

CONTACT / VIEW SERVICES

SHARING JAPAN'S FINEST
WITH THE WORLD.

ご質問・お問い合わせがございましたら、お気軽にお問い合わせください。