MONOSHARE
2026.08.28

越境ECで利益激減?DHL値上げの背景とセラーが今すぐ取るべき5つの対策

越境ECセラーにとって喫緊の課題である物流コスト値上げ。DHLの料金改定を皮切りに、なぜ今値上げが起きているのか、そして利益を守るために必要な具体的対策を解説します。

越境ECの現場で、今、最も頭を悩ませる問題の一つが「物流コスト」の値上げじゃないかと思うんですよね。 特に、多くのセラーが利用しているDHLが、2023年9月から一律3%の料金値上げを発表しました。たった3%と思うかもしれませんが、これが僕ら越境ECセラーの利益に直結する大きな影響を与えるんですよ。

例えば、30ドルの送料を支払っている場合、3%増えると30.90ドルになります。単価の低い商品を扱っているセラーにとっては、この0.90ドルが積み重なると、あっという間に利益を圧迫してしまうんですよね。特にアメリカ向けは関税と送料のダブルパンチで、「売れない」のではなく「儲からない」状態になりかねません。

越境ECの物流コストが高騰する3つの背景

なぜ今、物流コストがこんなにも値上がりしているのか。僕が現場で見てきた経験から、主に3つの大きな背景があると考えています。

1. トランプ関税の影響と通関処理の複雑化

一つ目の大きな要因は、アメリカのトランプ政権時代に導入された関税政策、いわゆる「トランプ関税」の影響が今も続いていることです。これによって、アメリカ向けの貨物に対する通関処理(税関での輸入手続き)が非常に複雑化しました。

具体的には、米国向けの税金表示や申告作業が追加され、DHLのような配送業者側の業務量が大幅に増えたんですよ。当然、業務量が増えればそれを処理する人件費もかかります。この負担増が、今回の値上げに繋がっているのは間違いないですね。

2. 世界的なインフレと人件費の高騰

次に、世界的なインフレ(物価上昇)とそれに伴う人件費の高騰も無視できません。これは物流業界に限った話ではないんですが、特に航空貨物を扱う現場では、燃料費はもちろん、人員確保が非常に困難になっていると聞きます。

特に、コロナ禍以降、物流需要が爆発的に増えた一方で、現場で働く人手は限られている。この需給バランスの崩れが、人件費を押し上げ、結果として送料に転嫁されているのが実情だと思います。

3. 年末商戦に向けた先行対応と物流ピーク

そして三つ目の理由として、毎年恒例の「年末の物流ピーク」に備えた先行対応という側面もあります。例年11月から12月にかけては、ブラックフライデーやサイバーマンデーといった eコマースの需要がピークを迎える時期です。

この時期は荷物が集中し、配送業者のキャパシティが逼迫します。そうなる前に、段階的に価格調整を行うことで、一気に大きな値上げをするよりもインパクトを抑えようという意図もあるんじゃないかと僕は見ています。実際、毎年1月から2月には値上げがあることが多いので、今回は少し早い先行対応だと捉えることもできますね。

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他の配送業者も追随?広がる値上げの波

DHLの値上げは、あくまで始まりに過ぎないと考えています。僕の肌感覚では、他の配送業者も追随する可能性は非常に高いんじゃないでしょうか。

というのも、FedExやUPS、そして日本郵便などの国際郵便も、基本的なコスト構造はDHLと共通しているからです。特に、先ほどお話ししたアメリカ向けの関税処理の増加は、どの業者にとっても共通の負担なんですよ。現時点では、早ければ10月から11月にも他社が値上げを検討しているという声も聞こえてきています。

僕らは、この物流コストの変動を前提として、ビジネス戦略を立てていく必要があると強く感じています。

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利益を守る!越境ECセラーが今すぐ取り組むべき5つの対策

では、このような状況下で、僕たち越境ECセラーは何をすべきなのか。具体的な対策を5つ提案したいと思います。

1. 送料込み表示に切り替えるか検討する

まず一つ目は、商品の表示価格を「送料込み」に切り替えることを検討することです。これはお客様にとって、最終的に支払う金額が明確になるというメリットがあります。

送料が別途表示されていると、購入手続きの途中で「思っていたより高い」と感じて離脱してしまうケースも少なくありません。送料込みにすることで、顧客体験を向上させつつ、価格変動のリスクを内部で吸収しやすくなる側面もありますね。

2. 配送方法別の利益率を再計算する

次に、扱っている商品ごとに、配送方法を変えた場合の利益率を徹底的に再計算することです。例えば、DHLだけでなく、FedEx、UPS、EMS(国際スピード郵便)など、複数の配送オプションがあると思います。

それぞれの配送方法で、どの地域に送る場合に最も利益が出るのか、あるいは損益分岐点が変わるのかを把握しておくことが重要です。うちでも定期的にこの計算は行っていますが、数ドルの差が積み重なると、年間で大きな差になるんですよ。

3. 商品単価・数量を上げて利益率をカバーする

送料が上がるのであれば、一つあたりの商品単価を上げるか、一度に購入される数量を増やすことで、相対的に利益率をカバーするという戦略も有効です。

例えば、関連商品をセット販売にしたり、高単価な商品にシフトしたりするのも手です。顧客単価が上がれば、送料が占める割合は相対的に小さくなりますからね。僕の経験上、この「単価を上げる」というのは、利益改善の最も直接的な方法の一つだと感じています。

4. アメリカ依存度を下げる戦略を検討する

トランプ関税の影響も考えると、アメリカ市場への依存度が高いセラーは、リスク分散を真剣に考えるべき時期に来ていると思います。

ヨーロッパやアジア、オーストラリアなど、他の成長市場にも目を向けて、販売チャネルを多角化していくことが重要です。特定の国に依存しすぎると、その国の政策や経済状況にビジネスが大きく左右されてしまいますからね。新しい市場を開拓するのは労力が要りますが、長期的な視点で見れば非常に有効な戦略です。

5. eBay公式配送(SpeedPAKなど)との比較もしておく

最後に、eBayで販売しているセラーであれば、eBayが提供している公式配送サービス「SpeedPAK(スピードパック)」のような選択肢も比較検討しておくべきです。僕も常に各社のサービスはチェックするようにしています。

これらの公式配送サービスは、eBayが大量の荷物を扱うことで、個別のセラーが契約するよりもコスト競争力がある場合があります。自分の商材や配送地域との相性を見極めて、最適な配送方法を見つけることが、これからの越境ECには不可欠だと考えています。

まとめ:変動する物流コストとの向き合い方

越境ECを取り巻く環境は、本当に目まぐるしく変化します。特に物流コストの変動は、僕たちのビジネスの根幹を揺るがす喫緊の課題です。しかし、ただ嘆いているだけでは何も始まりません。

今回のDHL値上げをきっかけに、改めて自分のビジネスモデルを見直し、最適な配送戦略を練り直す絶好の機会だと捉えるべきです。常に情報収集を怠らず、柔軟に対応していく姿勢が、これからの越境ECセラーには求められるんじゃないかと思っています。

これからも、現場のリアルな情報を発信していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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