もし僕がeBayのCEOなら変えるべき6つのこと:越境ECの未来を拓くプラットフォーム戦略
越境ECの最前線で事業を営む荒木淳平が、もしeBayのCEOになったら何を変えるか。システム、セラー保護、マーケティング、地域戦略、AI活用、ライブコマースまで、具体的な改善策を提言します。
CHAPTERS
- 00:00もし僕がeBayのCEOなら変えるべき6つのこと
- 00:301. システムの重さ・不安定さはなぜ放置されているのか?
- 02:002. セラー保護が弱すぎる現状をどう改善するか?
- 03:453. バイヤーを増やすためのマーケティング投資はなぜ弱いのか?
- 05:204. 東南アジアへの本格進出はなぜ遅れているのか?
- 07:005. AIの使い方をなぜ間違えているのか?
- 08:506. eBay Liveの改善点はどこにあるのか?
- 10:30まとめ:eBayの課題と未来のチャンス
もし僕がeBayのCEOになったら、どこを変えるか? 正直、めちゃくちゃあるんですよ。言い出したらキリがないんですけどね。今回はその中でも、僕が「eBayがすぐに直すべきこと」に絞って、率直な意見を話したいと思います。
1. システムの重さ・不安定さはなぜ放置されているのか?
まず一番に手を付けるのは、システムの改善ですね。これはもう、ビジネスの土台が崩れている状態だと言わざるを得ません。ページ遷移が遅い、バグが多い、出品や編集、分析の動作が不安定。セラーとして毎日触っていると、ツールとしての信頼性の低さを痛感します。
出品作業一つとっても、途中でフリーズしたり、保存がうまくできなかったりするケースが少なくありません。これって、セラーの作業効率を著しく低下させているだけでなく、プラットフォーム全体の信頼感も損ねていると思うんです。ユーザー体験の悪さは、最終的にプラットフォーム離れに繋がりますからね。
僕がCEOなら、インフラの全面見直しを最優先します。新しい機能を追加するよりも、まずは速度と安定性を徹底的に最適化することに投資すべきだと考えています。屋台骨がしっかりしていないと、どんなに良い機能を載せても意味がないんですよ。
2. セラー保護が弱すぎる現状をどう改善するか?
eBayは「バイヤー有利」という話を本当によく聞きますよね。これがもう一つの大きな問題だと感じています。現状では、返品やクレームのリスクがセラー側に偏りすぎているんです。悪質なバイヤーによる虚偽のクレームや、意図的な商品すり替えといったケースで、セラーが不当な損失を被ることが少なくありません。
うちでも実際に、状態の良い商品を発送したにもかかわらず、「写真と違う」と難癖をつけられ、返品を受け入れたら中身が別の商品にすり替わっていた、というケースがありました。結局、証拠を揃えても、プラットフォームの裁定はバイヤー優先になりがちで、セラーの心理的コストは非常に高いんですよ。
この状況を変えるには、セラー保護ポリシーの強化が不可欠です。悪質なバイヤーのデータをプラットフォーム内で共有・可視化し、適切なペナルティを課す仕組みを作るべきでしょう。取引の公平性を再設計することで、セラーが安心してビジネスに集中できる環境を整えることが、長期的な成長には欠かせません。
3. バイヤーを増やすためのマーケティング投資はなぜ弱いのか?
セラー側だけでなく、需要側、つまりバイヤーを増やす施策が弱いのも課題です。市場というのは「需要と供給」のバランスで成り立っていますからね。eBayは広告投資が手薄な印象で、特に若年層や新規ユーザーの流入が伸び悩んでいるように見えます。多くの若者がAmazonやTikTokなどのプラットフォームに流れている現状は、看過できません。
僕らが扱うラグジュアリーリユース品は、特に若い層にも人気があります。彼らが「欲しいものを見つける場所」としてeBayを認識していなければ、市場全体の成長は鈍化してしまいます。単に「モノを売る場所」というだけでなく、「探す楽しさ」や「掘り出し物を見つける喜び」を訴求するブランド戦略が必要です。
大規模なマーケティング投資はもちろん、SNSや動画コンテンツとの連携を強化するなど、現代の消費者に響くアプローチを積極的に取り入れるべきだと思います。新しいバイヤー層を取り込むことが、セラーの売上増加にも直結するはずですから。
4. 東南アジアへの本格進出はなぜ遅れているのか?
地域戦略という点では、東南アジア市場への本格進出は、完全にチャンスを逃していると感じます。東南アジアは今、世界でも有数のEC成長市場です。若年人口が多く、経済成長に伴って購買力も急速に上昇しています。ShopeeやLazadaといった競合はすでに強固な地盤を築いているのに、eBayの存在感は残念ながら薄いと言わざるを得ません。
僕らが越境ECをやっていると、アジア圏からの引き合いも非常に強いことを肌で感じます。この巨大な市場を取りこぼしているのは、本当に勿体ない話です。ローカライズ(地域ごとの文化や商習慣に合わせた最適化)の強化や、現地に合わせた物流・決済システムの最適化は急務でしょう。
また、既存の現地プラットフォームとの戦略的連携も視野に入れるべきです。ゼロから全てを構築するのではなく、現地の強みと組むことで、よりスピーディーに市場に食い込むことができるはずです。この分野は、今からでも本気で取り組むべきだと強く思います。
5. AIの使い方をなぜ間違えているのか?
AI活用には力を入れているんですが、方向性がズレているように見えます。現在のeBayのAIは、出品補助など表面的な活用に留まっていて、セラーの「本質的な意思決定支援」には至っていません。例えば、出品時のカテゴリー提案やキーワード提案は便利ですが、それが直接的にセラーの利益にどれだけ貢献しているかというと、疑問符がつく部分もあるんです。
根本的な問題として、データの精度が低く、その結果としてAIの精度も十分に発揮できていないのではないでしょうか。僕らが本当に欲しいのは、膨大なデータに基づいた「この商品をいくらで売れば、いつまでに、どれくらいの利益が出るか」といった、より高度な利益予測や価格提案、需要予測のAIです。
これを実現するには、まずデータ構造の整備からやり直す必要があります。AIはあくまでツールですから、その基盤となるデータの質が低ければ、どんなに優秀なAIモデルを導入しても意味がありません。セラーの収益最大化に直結するAIを開発・導入することが、これからの競争では不可欠だと考えています。
6. eBay Liveの改善点はどこにあるのか?
ライブコマース機能「eBay Live」もやっていますが、正直、もったいないなと。ライブコマースは、商品を見せるだけでなく、セラーの個性やストーリーを伝え、バイヤーとのエンゲージメントを高める絶好の機会です。しかし、現状のeBay Liveは規制が多く、自由度が低いように感じます。
「売るための場」になりすぎていて、エンタメ性が弱いんです。これだと、バイヤーはただの商品紹介動画と変わらないと感じてしまい、人が集まりにくい。ライブコマースで大切なのは、面白さやインタラクティブ性、そしてコミュニティとしての盛り上がりだと思うんですよね。
ルールを緩和し、セラーがもっと自由に表現できる場にするべきです。例えば、視聴者参加型の企画を増やしたり、セラー同士のコラボレーションを推奨したり。エンタメ寄りの設計にすることで、バイヤーが「また見たい」と思うような魅力を創出できるはずです。コミュニティ機能の強化も、ライブコマースを活性化させる上で重要な要素だと考えています。
まとめ
今回挙げたのは、もし僕がeBayのCEOならすぐに着手したい6つのポイントです。共通して言えるのは、eBayの課題が「設計のズレ」にあるということかもしれません。セラー保護、市場拡大、AI活用、ライブコマース、どれも中途半端な印象で、このままだと他の競合プラットフォームに差をつけられ、競争に負ける可能性もあります。
ただ、裏を返せば、これらの構造を理解している人にとっては、まだまだチャンスがあるということでもあります。eBayには歴史と巨大なユーザーベースという強みがありますから、正しい方向に舵を切れば、まだまだ伸びる余地は十分にあると僕は信じています。
FAQ
Q.eBayのシステムが重いのはなぜですか?
Q.eBayのセラー保護の課題とは何ですか?
Q.eBayがバイヤーを増やすための施策が弱いとはどういう意味ですか?
Q.なぜ東南アジア市場への本格進出が重要だと荒木淳平は考えていますか?
Q.eBayのAI活用はなぜ「方向性がズレている」のですか?
Q.eBay Liveの改善点は何ですか?
Q.eBayの課題を解決することで、セラーにはどのようなメリットがありますか?
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