MONOSHARE
2026.10.01越境EC物流DHL

越境ECセラーが直面する物流コスト上昇の現実と対策:DHL値上げから見えた未来

DHLの値上げを皮切りに、越境ECの物流コストは上昇の一途。その背景にある要因と、セラーが今すぐ取り組むべき具体的な対策を、JP.Company代表の荒木淳平が解説します。

CHAPTERS

  • 00:00越境ECセラーに忍び寄る「物流コスト変化」の波
  • 00:40DHL値上げの背景にある3つの要因
  • 02:30たった3%の値上げが利益に与える深刻な影響
  • 03:45他の配送会社も“追随”する可能性が高い理由
  • 04:50越境ECセラーが今すぐ取るべき5つの対策

最近、越境EC業界で話題になっているのが、DHLの送料値上げのニュースですよね。9月から一律3%の値上げということで、僕たち越境ECセラーや法人にとっては、決して無視できない大きな動きだと感じています。

この値上げは単なる一時的なものではなく、実は越境ECを取り巻く物流環境の変化を象徴しているんです。今回は、この物流コスト上昇の背景と、僕らが今すぐ取るべき具体的な対策についてお話ししていきたいと思います。

越境ECに忍び寄る物流コスト上昇の波とは?

実際に現場で肌で感じるのは、この数年で物流コストの変動が非常に大きくなっていることですね。特に国際配送においては、燃料費や人件費の高騰、地政学的なリスクなど、様々な要因が絡み合って価格が上昇傾向にあるんですよ。

僕が代表を務めるJP.Company(Monoshare)でも、常に最新の動向を追って、事業戦略に反映させているんですが、今回のDHLの値上げは、その中でも特に注目すべき動きだと思っています。

EC・オンライン物販EC・オンライン物販

DHL値上げの背景にある3つの要因

今回のDHL値上げには、主に三つの大きな背景があると考えています。どれも越境ECセラーとしては知っておくべき重要なポイントです。

1. トランプ関税の影響と通関処理の複雑化

これは、主に米国向けの通関処理が複雑化したことが大きいんです。以前は簡易的に済んでいたものが、現在は税金表示や申告作業が追加され、DHL側もその業務量が増加し、当然人件費も上がりますよね。

僕らも実際に商品を発送する際に、以前より詳細な情報が求められるケースが増えたなと感じています。このような通関業務の複雑化は、物流コストに直接的に跳ね返ってくる要因の一つです。

2. 世界的なインフレと人件費の高騰

これはもう、日本だけでなく世界中で起きていることですよね。燃料費の高騰はもちろんですが、特に航空貨物を扱う現場では、人員の確保自体が難しくなっていて、その分のコストが上がっているんです。

うちの社員ともよく話すんですけど、物流業界全体で人材不足は深刻で、賃上げしないと人が集まらないという状況は、どこも同じなんじゃないかと思っています。

3. 年末の物流ピークに向けた先行対応

毎年11月から12月にかけては、ブラックフライデーやサイバーマンデーなど、Eコマースの需要が爆発的に伸びますよね。この時期は物理的に荷物が集中するので、物流各社はそれに対応するための準備が必要になります。

DHLとしては、毎年1〜2月に一気に値上げするよりも、こうして段階的に上げていく方が、利用者へのインパクトが少ないと判断したんじゃないでしょうか。うちも過去に年末年始の配送遅延で苦労した経験があるので、このあたりの事情はよく理解できます。

国際物流・貿易国際物流・貿易

たった3%の値上げが利益に与える深刻な影響

3%と聞くと、一見小さく感じるかもしれません。例えば、送料が30ドルだった場合、3%増えると30.90ドルになります。たった90セントじゃないか、と思う人もいるかもしれませんが、これが積み重なると、特に単価の低い商品を扱っているセラーにとっては、利益に直結する大きな問題になるんですよ。

僕らの経験上、特にアメリカ宛の商品は、この送料値上げに加えて関税の負担も増えているので、まさにダブルパンチです。お客様は「売れない」というより、「儲からない」という状況に陥ってしまうケースが非常に多いんです。

他の配送会社も“追随”する可能性が高い理由

DHLが値上げを発表すると、必ずと言っていいほど他の配送業者も追随するんじゃないかと聞かれます。僕の考えでは、その可能性は非常に高いと思っています。

FedExやUPS、そして日本郵便なども、基本的なコスト構造はDHLと共通しているんですよね。特に、アメリカ向けの関税処理の増加は、どの配送会社にとっても同じ負担なんです。だから、早ければ10月から11月には、他社も値上げを検討しているという声も耳にしています。

僕らは常に複数の配送オプションを検討していますが、この業界の特性上、一社だけが値上げをせずにコストを吸収し続けるのは難しいでしょうね。

越境ECセラーが今すぐ取るべき5つの対策

物流コストの上昇は避けられない現実ですが、僕たちセラー側にもできる対策はたくさんあります。今すぐ取り組むべき5つのポイントをご紹介します。

1. 送料込み表示への切り替えを検討する

これはお客様に対して、送料の負担を意識させないという意味で有効な手段です。商品価格に送料を含めることで、一見すると送料が無料に見え、購入へのハードルが下がる可能性があります。ただし、その分商品価格が上がるので、競合との価格競争力は慎重に考える必要がありますね。

2. 配送方法別の利益率を再計算する

今回の値上げを受けて、まずは自分が使っている各配送方法で、どのくらい利益率が変わるのかを正確に把握することが重要です。例えば、DHLが上がったからといって、他の配送方法が必ずしも安いとは限りません。定期的にシミュレーションを行い、最適な配送ルートを見つける努力は欠かせませんね。

3. 商品単価や数量を上げて利益率をカバーする

もし単価の低い商品を扱っているなら、セット販売にしたり、より高単価な商品にシフトしたりすることも一つの手です。送料という固定費に対する利益の割合を上げることで、値上げの影響を吸収しやすくなります。

4. アメリカ依存を下げる(市場を分散する)

今回の値上げの背景には、アメリカ向けの関税処理増加が大きく影響しています。もし売上の大半がアメリカ市場に集中しているのであれば、ヨーロッパやアジアなど、他の市場への展開も真剣に検討すべきです。うちでも、特定市場への依存度を下げ、リスク分散を図る戦略は常に考えています。

5. SpeedPAKなどeBay公式配送との比較もしておく

eBayで販売しているセラーであれば、SpeedPAKのようなeBay公式の配送サービスも選択肢に入れるべきです。これらはeBayが大量の荷物を扱うことで、比較的安価な料金設定になっていることが多いんですよ。常に最新の料金体系を比較し、最もコスト効率の良い配送方法を選ぶことが、利益を守る上で非常に重要だと思います。

今回のDHLの値上げは、越境ECを取り巻く環境が変化していることを改めて僕たちに突きつけています。物流コストの上昇は、今後も続く可能性が高いと見ています。

だからこそ、現状を正確に把握し、迅速かつ柔軟に対応していくことが、越境ECで生き残っていくための鍵になるでしょう。僕たちJP.Company(Monoshare)も、常にセラーの皆さんのビジネスをサポートできるよう、情報発信を続けていきます。

FAQ

Q.DHLの値上げはなぜ起こるのですか?
米国向け通関処理の複雑化による業務量増加と人件費上昇、世界的なインフレや燃料費・人件費の高騰、年末の物流ピークに備えた先行対応が主な理由です。
Q.越境ECにおける物流コスト上昇の主な原因は何ですか?
国際情勢による関税・通関コストの増加、世界的なインフレによる燃料費・人件費の高騰、そして需要と供給のバランスによる航空貨物運賃の上昇などが複合的に影響しています。
Q.3%程度の送料値上げが、越境ECの利益にどう影響しますか?
たとえ数%の値上げでも、単価の低い商品を扱うセラーにとっては利益率を大きく圧迫します。特に米国宛は関税と送料のダブルパンチとなり、「売れない」ではなく「儲からない」状況に直結しやすいです。
Q.DHL以外の配送業者も、今後値上げする可能性はありますか?
はい、可能性は高いです。FedEx、UPS、日本郵便などもDHLと同様のコスト構造を持ち、特に米国向け関税処理の増加は共通の負担であるため、追随値上げを検討しているとの声も聞かれます。
Q.越境ECセラーが今すぐ取るべき具体的な対策は何ですか?
送料込み表示の検討、配送方法別の利益率再計算、商品単価・数量を上げて利益率をカバー、アメリカ依存の低減、SpeedPAKなどeBay公式配送との比較検討が挙げられます。
Q.送料込み表示に切り替えるメリットは何ですか?
お客様に送料の負担を意識させず、購入へのハードルを下げられる可能性があります。商品価格に送料を含めることで、一見すると送料無料に見えるため、コンバージョン率向上に寄与する場合もあります。
Q.SpeedPAKとはどのような配送サービスですか?
SpeedPAKは、eBayが提供する公式の配送サービスの一つで、特に中国発の荷物向けに利用されます。eBayが大量の荷物を扱うことで、比較的安価な料金設定になっていることが多いのが特徴です。

関連クエリ:

越境EC 物流コストDHL 値上げ 越境EC越境EC 利益対策越境EC 送料海外発送 コスト削減

CONTACT / VIEW SERVICES

SHARING JAPAN'S FINEST
WITH THE WORLD.

ご質問・お問い合わせがございましたら、お気軽にお問い合わせください。