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2026.06.24越境ECeBayEU規制

越境ECの潮目か?EU輸入規制強化で問われる「安全性と信頼性」|日本セラーの活路

EUが海外EC商品の規制を大幅強化。輸入商品の75%が規則違反と指摘される中、越境ECのルールはどう変わるのか。日本セラーが「信頼」で勝つための戦略を、JP.Company代表の荒木淳平が解説します。

CHAPTERS

  • 00:00オープニングトーク
  • 00:xx何が起きたのか? EUの海外EC商品調査
  • 00:xxなぜEUはここまで厳しくなったのか? 超低価格ECの台頭と市場保護
  • 00:xxこの規制強化は日本のeBayセラーにも関係ある? 今後の影響とリスク
  • 00:xxeBay視点だと“追い風”な部分もある? 信頼と品質の価値向上
  • 00:xx今後どうなるのか? 越境ECで生き残るための戦略
  • 00:xxまとめ

最近、EUで海外からの輸入商品に関するかなり大きなニュースが飛び込んできました。フランス当局の調査で、なんと輸入商品の75%がEUの規則を満たしておらず、そのうち46%は「危険商品」と判定されたというんです。僕もこのニュースを見た時、これは越境ECの世界にとって、かなりインパクトがあると感じました。

EUが海外EC商品を厳しく規制する背景とは?

今回、フランス当局が調査したのは、7つの海外ECプラットフォームから購入した600点以上の商品です。その結果、電化製品では感電や火災のリスク、子供向け商品では誤飲の危険、アクセサリーでは化学物質の超過、そして衣類ではEU基準違反が見つかったと報告されています。当局は「これは例外ではなく、ビジネスモデルの問題だ」とかなり強い表現を使っているんですよね。

僕らが普段扱っている商品の中にも、こうしたリスクをはらむものがあるかもしれない。そう考えると、決して他人事ではない話なんです。

EC・オンライン物販EC・オンライン物販

なぜEUは「超低価格EC」をここまで厳しく取り締まるのか?

EUがここまで規制を厳しくしている背景には、Temu(ティームー)やSHEIN(シーイン)、AliExpress(アリエクスプレス)といった超低価格で商品を販売する海外ECプラットフォームの台頭があるのは間違いないでしょう。これらのプラットフォームは、製造コストを極限まで抑えることで、圧倒的な安さを武器に市場を席巻してきました。

EU側からすると、「安すぎる海外商品がEU市場を壊している」という危機感があるわけです。さらに、かつて存在した「小口輸入免税」(22ユーロ以下の小口輸入品に関税・VATが免除される制度)が、これらの超低価格ECに有利に働き、EU域内企業との間で不公平感を生んでいたことも問題視されていました。これは単なる安全性の問題だけではなく、価格競争、EU企業の保護、そして市場ルールの主導権をめぐる戦いでもあると僕は見ています。EUは今、「安さ優先」から「安全性・責任重視」へと、明確に舵を切り始めているんです。

真贋・コンディションのチェック真贋・コンディションのチェック

この規制強化は日本のeBayセラーにも関係があるのか?

結論から言うと、かなり関係があると考えています。特に今後は、「ちゃんとしてるか」を客観的に証明できない商品は、EU市場で厳しくなる可能性が高いでしょう。例えば、商品チェックの強化、CEマーク(欧州経済領域で販売される特定の製品が、健康・安全・環境保護に関するEU要件を満たしていることを示すマーク)の確認義務化、バッテリーや化学物質に関する規制の強化などが考えられます。

うちで扱っている商品でも、もしCEマークが必要な製品であれば、今後その確認は必須になってきます。最悪の場合、通関で停止されたり、返品が増加したりするリスクも出てくるかもしれません。

特に危険度が高いと僕が感じているのは、ノーブランドの電化製品や格安雑貨、出所が不明確な商品です。これらの商品は、安全性や品質の保証が難しく、EUの厳しい基準を満たしていない可能性が高いからです。一方で、日本製の商品、品質保証がしっかりしている商品、真贋が明確なブランド品、そして中古の一点物などは、むしろ価値が上がる可能性も秘めていると見ています。

EUの規制強化はeBayセラーにとって「追い風」になり得るか?

僕は、今回のEUの規制強化は、eBayセラーにとって追い風になる部分も十分にあると思っています。なぜなら、eBayはそもそも「安さだけ」で戦う市場ではないからです。eBayで成功しているセラーは、信頼、実績、評価、そして商品のコレクション性や中古品の価値で勝負しています。

EUが「怪しい格安商品」を市場から締め付ければ締め付けるほど、「ちゃんとしたセラー」の価値は相対的に上がっていくはずです。特に日本のセラーは、日本製品の品質の高さ、独自の「中古文化」の浸透、そして真贋に対する意識の高さといった強みを持っています。これらは、これからの「安全性・信頼性重視」の時代に非常に相性が良いんです。

僕らがこれまで培ってきた「信頼」は、これからの越境ECにおいて、より重要な資産になると確信しています。今後は「何を売るか」だけでなく、「どれだけ安心して買えるか」が、お客様が商品を選ぶ上での決定的な要因になっていくでしょう。

今後、越境ECで生き残るために日本セラーが取るべき戦略

今後、越境ECは「厳しくなる前提」でリスクヘッジをしていく時代になると思います。EUでは、輸入検査のさらなる強化、関税制度の変更、販売者責任・プラットフォーム責任の拡大、そしてAIによる商品監視なども進むと予測されています。現在、TemuやSHEIN、AliExpressなどはEU当局による調査を受けており、違反が認定されれば世界売上の最大6%という巨額の制裁金が課される可能性も指摘されています。

つまり、これからは「安ければ売れる」という時代ではなく、「安全性や信頼性をどれだけ証明できるか」が問われる時代になっていくでしょう。だからこそ、僕たちeBayセラーも、以下のような対策を今から講じておく必要があります。

  • 取り扱い商品の見直し: 特にEU向けに販売している商品の中で、規制対象になりそうなものがないか確認する。
  • 危険商材の回避: ノーブランドの電化製品や、成分が不明確な化粧品、安全性基準が曖昧な子供用品などは避ける。
  • 商品説明の強化: 商品の品質、安全性、原産国、CEマークの有無などを明確に記載し、顧客の不安を解消する。
  • 出所管理の徹底: 仕入れ先や商品の来歴をしっかりと管理し、必要に応じて証明できるようにしておく。

「安く売る」ことだけを追求するのではなく、「安心して買える」価値を提供すること。これこそが、これからの越境ECで生き残るための、そして日本セラーが世界で存在感を示すための重要な戦略だと僕は考えています。


FAQ

Q.EUの輸入規制強化の具体的な内容は?
フランス当局の調査で、海外EC商品の75%がEU規則違反、46%が危険商品と判定されました。電化製品の感電リスクや子供向け商品の誤飲危険などが問題視されており、当局は「ビジネスモデルの問題」と指摘しています。
Q.なぜEUは今、海外ECへの規制を厳しくしているのですか?
TemuやSHEINなどの超低価格ECの台頭が背景にあります。EUは安すぎる海外商品が市場を壊し、かつての小口輸入免税が不公平感を生んでいたと判断し、EU企業保護と市場ルールの主導権を狙っています。
Q.この規制強化は日本のeBayセラーにどう影響しますか?
今後は商品の安全性やEU基準への適合証明がより厳しく求められる可能性があります。ノーブランド家電や格安雑貨はリスクが高まる一方、日本製や品質保証のある商品は価値が上がるかもしれません。
Q.eBayで販売する日本のセラーにとって、これはチャンスになり得ますか?
はい、チャンスになり得ます。eBayは「安さ」だけでなく「信頼」「実績」「品質」で評価される市場です。EUが怪しい商品を排除するほど、日本品質や真贋が明確な中古品を扱うセラーの価値は高まります。
Q.今後、越境ECで生き残るためにどんな対策が必要ですか?
「厳しくなる前提」でリスクヘッジを考える必要があります。取り扱い商品の見直し、危険商材の回避、商品説明の強化、出所管理の徹底など、「安全性と信頼性」を証明する戦略が重要になります。
Q.「CEマーク」とは何ですか?
CEマークは、欧州経済領域(EEA)で販売される特定の製品が、健康、安全、環境保護に関するEUの要件を満たしていることを示すマークです。日本からEUへ特定の製品を輸出する際にも、このマークの表示が義務付けられることがあります。

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