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2026.06.28越境ECEU規制中国セラー

越境ECの潮目か?EU規制強化で中国セラーがロシアへ大移動、日本企業に追い風

EUの越境EC市場で、中国セラーの動向に大きな変化が起きています。厳格化する規制が「安物出品」を締め出し、ロシアへの移動を促す一方で、日本の「真面目さ」が競争力になる新時代が到来。JP.Company代表の荒木淳平が解説します。

近年、ヨーロッパ向けの越境EC(国境を越えた電子商取引)が厳しくなっているという声をよく聞くようになりました。特に、中国製品に対する規制強化のニュースが目立つ中で、「私たち日本のセセラーはEU市場で戦えなくなるのではないか」と不安に感じる人もいるかもしれません。でも実は、このEUの規制強化こそが、僕たち日本企業にとって大きなチャンスになる可能性があるんです。

EUの厳格化が中国セラーをロシアへ押し出す?

EUでは今、商品の安全基準や税務のルールが、ものすごく厳しくなっているんですよ。これによって、これまで「とりあえず安物を大量に出品する」という、正直言って雑な売り方をしていた一部の中国セラーたちが、EU市場から締め出されつつあるのが実情です。

彼らの受け皿になっているのが、ロシアの巨大ECモール「Ozon(オゾン)」などなんですね。今、ロシア側が積極的に中国セラーの大規模な誘致を進めていて、EUで売りにくくなった彼らが、次々とロシア市場へと移動しているみたいなんです。

ここで「じゃあ日本からもロシアに売ればいいじゃないか」と思う人もいるかもしれません。実際、昔はeBayでもロシア宛てはめちゃくちゃよく売れていました。日本のアニメグッズや中古品なんかは、飛ぶように売れる激アツな市場だったんですよ。

しかし、ウクライナ戦争の影響で、ここ数年前からFedExやDHLといった主要なクーリエ(国際宅配便)や、国際郵便が日本からロシアへ向けて発送できなくなってしまいました。つまり、僕たち日本セラーは指をくわえて見ているしかない状況なんです。でも、この中国セラーがロシアへ流れてくれたおかげで、結果的にEU市場には「ある変化」が起きているわけです。

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日本企業の「真面目さ」がEU市場で最強の武器になる理由

EUの輸入商品のうち75%が違反品だったという話を聞いたことがある人もいるかもしれません。この問題も、今回の規制強化の大きな背景にあるんです。もちろん、完全に中国セラーがEUから消えたわけではありません。意思決定が早くて優秀な「強い中国企業」は、ルールに対応してEUに残るでしょう。

でも、「安さだけが武器の、ルールを守らない雑な有象無象のライバル」が一斉に消えたというのは、僕たち日本企業にとって非常に大きな意味を持ちます。これによって、EU市場は「ちゃんとルールを守れる企業が圧倒的に有利な環境」へと生まれ変わったんですよ。

これまで僕たち日本企業は、品質管理や安全性、表示ルールをキチッと守る「真面目な運営」をしてきましたよね。でも、その真面目さゆえに低価格競争に巻き込まれて苦戦していた部分も正直あったと思います。

しかしこれからは、その「真面目さ・クオリティの高さ」そのものが、EU市場における最大の競争力になるんです。まともに商売をする人が勝てる、最高の時代が来たんじゃないかと僕は考えています。

経営者の視点経営者の視点

AI時代に必須。商品に「文脈」を持たせる重要性

日本の真面目さが評価される時代が来たのは嬉しい話です。じゃあ、今まで通りの日本の商品をEUに出せば、勝手に売れていくのかというと、残念ながらそう単純ではありません。

市場が綺麗になったからといって、ただ商品を置いておくだけじゃ売れないんです。これからの越境EC、特に「AIがバイヤーに商品を推薦する時代」においては、商品に「文脈(ストーリーや背景)」を持たせることが絶対条件になります。

単なる「Made in Japan」というだけでは、もう古いです。これからは「なぜこの価格なのか」「誰がどんな技術や文化で作っているのか」という、商品の背景やストーリーを明確に英語で説明できないといけないんですよ。これは僕が実際に多くの企業さんと話す中で、強く感じていることです。

今のECの検索やレコメンド機能には、AI(人工知能)が深く関わっています。AIは単に最安値のものだけでなく、テキストや動画から「価値の理由」を読み取って、その価値を理解してくれる熱狂的なバイヤーに商品を推薦するようになっているんです。

商品の魅力を「言葉と文脈」で語れるようになれば、価格競争から完全に脱却して、高値で爆売りすることができると、僕は確信しています。これからの越境ECは、真面目さとストーリーテリングが成功の鍵を握るでしょう。

FAQ

Q.EUの越境EC規制強化の主な内容は?
EUでは商品の安全基準や税務ルールが厳格化しています。これにより、品質や安全基準を満たさない安価な商品の流通が抑制され、消費者の保護と市場の健全化が図られています。
Q.中国セラーがEUからロシアへ移動しているのはなぜですか?
EUの厳格な規制に対応できない、安価な商品を大量に出品していた一部の中国セラーが、規制の緩いロシア市場へ活路を見出しているためです。ロシアのECモール「Ozon」などが積極的に誘致しています。
Q.日本企業がロシア市場で越境ECを行うことはできますか?
現状、日本からロシアへの国際郵便や主要な国際宅配便(FedEx, DHLなど)の発送が停止しているため、法人としてロシア市場へ商品を直接販売することは非常に困難です。
Q.EU市場で日本の「真面目さ」が有利になるのはなぜですか?
EUの規制強化により、ルールを遵守しない安価な競合が減少しました。品質管理や安全性、表示ルールを厳守してきた日本の企業文化が、信頼性と競争力に直結する健全な市場環境が生まれたからです。
Q.AIが商品を推薦する時代に「文脈」が重要となるのはなぜですか?
AIは単なる価格だけでなく、商品の背景、製造者の技術、文化、ストーリーなどの「価値の理由」をテキストや動画から読み取ります。これにより、商品の本質的な価値を理解するバイヤーに推薦されやすくなります。
Q.「Made in Japan」だけでは不十分とはどういう意味ですか?
「Made in Japan」は品質の証ですが、それだけでは価格競争から抜け出せません。なぜこの価格なのか、誰がどんな想いや技術で作ったのかといった、具体的なストーリーや背景を明確に伝えることが、高値で売るために不可欠です。

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