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2026.09.09越境EC物流コストDHL

越境ECの利益を激減させる物流コストの罠:DHL値上げとセラーが取るべき対策

DHLの送料値上げは越境ECセラーにとって大きな打撃です。僕、荒木淳平が、物流コスト高騰の背景と、利益を守るための具体的な対策を解説します。

CHAPTERS

  • 00:00越境ECの物流コストが上昇する背景とは?
  • 01:30今回のDHL値上げ、越境ECビジネスにどれほど影響があるのか?
  • 02:45他の配送業者も追随する可能性は高いのか?
  • 03:50越境ECセラーが今すぐ取るべき具体的な対策
  • 04:30送料込み表示に切り替えるか検討する
  • 05:10配送方法別の利益率を再計算する
  • 05:45商品単価・数量を上げて利益率をカバーする
  • 06:20アメリカ依存度を下げる
  • 06:55SpeedPAKなどeBay公式配送との比較もしておく

この数年、越境EC(クロスボーダーEC)の現場で肌身で感じているのが、物流コストの変動です。特に最近のDHLによる送料値上げは、多くの越境ECセラーや法人にとって、利益を大きく圧迫する可能性を秘めていると僕は見ています。単なるコスト増と捉えるのではなく、ビジネスモデルそのものを見直すきっかけにしないと、厳しい状況に追い込まれてしまうと思うんですよね。

越境ECの物流コストが上昇する背景とは?

DHLが9月から送料を一律3%値上げすると発表しましたが、これは突発的な話ではなく、いくつかの複合的な要因が絡み合っています。僕らが現場で感じる主な理由は、大きく分けて3つあると思っています。

まず一つ目は、トランプ関税の影響が挙げられます。特にアメリカ向けの場合、通関処理が以前よりも格段に複雑化しているんですよ。これによって配送業者側の業務量が増え、必然的に人件費も上昇しています。米国向けの税金表示や申告作業が追加されたことで、DHLのような大手配送業者の負担は増大する一方なんです。

二つ目は、世界的なインフレと人件費の上昇です。これは物流業界に限った話ではないですが、燃料費の高騰や、特に航空貨物を扱う人員の確保が世界的に困難になっている影響は大きいですね。人件費が上がれば、サービス価格に転嫁されるのは避けられない現実だと感じています。

そして三つ目は、年末の物流ピークに向けた先行対応という側面です。毎年11月から12月にかけては、ブラックフライデーやサイバーマンデーなど、eコマースの需要が爆発的に高まります。物流が集中する時期に備えて、配送業者は事前に価格調整を行う傾向があるんですよ。毎年1月や2月に一気に値上げするよりも、段階的に上げていく方が市場へのインパクトが少ないと判断しているんじゃないかと僕は見ています。

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今回のDHL値上げ、越境ECビジネスにどれほど影響があるのか?

「たった3%の値上げでしょ?」と思う人もいるかもしれません。でも、越境ECで薄利多売のビジネスをしているセラーにとっては、この3%は決して小さくない数字なんです。例えば、送料が30ドルだった場合、3%増で30.90ドルになります。一見すると微々たる差に見えますが、これが積み重なると大きな利益減につながります。

特に単価の低い商品を扱っている場合、この送料の値上げはダイレクトに利益を圧迫します。うちのケースでも、アメリカ宛の荷物は関税と送料の「ダブルパンチ」を受ける形になり、結果的に「売れない」というよりは「儲からない」状態に陥ってしまうリスクが高まるんですよね。利益率が数%しかない商品だと、あっという間に赤字転落の可能性も出てきます。

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他の配送業者も追随する可能性は高いのか?

今回のDHLの値上げは、決して孤立した動きではないと僕は考えています。FedExやUPS、そして日本郵便などの他の配送業者も、物流コストの構造は基本的に共通しているからです。特に、先ほども話したアメリカ向けの関税処理の増加は、どの配送業者にとっても共通の負担増なんですよ。

僕が聞いている情報だと、早ければ10月から11月にかけて、他の大手配送業者も値上げを検討しているという声も上がってきています。DHLの動きは、市場全体の価格改定の狼煙だと捉えるべきでしょう。だからこそ、今のうちに手を打っておく必要があるんです。

越境ECセラーが今すぐ取るべき具体的な対策

では、この厳しい状況の中で、越境ECセラーは何をすべきなのでしょうか?僕は大きく5つの対策を提案したいと思っています。

【1】送料込み表示に切り替えるか検討する

まず検討すべきは、商品価格に送料を含めた「送料込み表示」への切り替えです。これによって、購入者からすると送料の値上げを感じにくくなりますし、セラー側も価格調整がしやすくなります。ただし、価格競争力との兼ね合いもあるので、慎重な判断が必要です。僕の経験上、高額商品ほど送料込み表示が受け入れられやすい傾向にありますね。

【2】配送方法別の利益率を再計算する

現在利用している全ての配送方法について、改めて利益率を詳細に再計算してみてください。DHLだけでなく、他の配送業者も含めて、どこが最も効率的で利益が確保できるのかを数字で把握することが重要です。僕自身も定期的にこの見直しは欠かさないようにしています。

【3】商品単価・数量を上げて利益率をカバーする

一つあたりの商品の単価を上げるか、あるいは一度に送る商品の数量を増やすことで、相対的に送料の割合を下げ、利益率をカバーする方法も有効です。例えば、これまで単品で売っていたものをセット販売にするなど、商品の提供方法を工夫するのも手ですね。実際にうちでも、セット販売を強化して客単価を上げる取り組みを進めています。

【4】アメリカ依存度を下げる

アメリカ市場は非常に魅力的ですが、関税や送料の問題が続くようであれば、他の市場への分散も真剣に考えるべきです。ヨーロッパ、アジア、オセアニアなど、まだ開拓の余地がある国はたくさんあります。リスクヘッジのためにも、特定の国に依存しすぎないポートフォリオを構築することが、これからの越境ECには不可欠だと僕は考えています。

【5】SpeedPAKなどeBay公式配送との比較もしておく

eBayで販売しているセラーであれば、SpeedPAK(スピードパック)のようなeBay公式の配送サービスとの比較も検討してみてください。価格や配送スピード、追跡の有無など、各サービスの特徴を比較し、自分のビジネスモデルに最適なものを選ぶことが大切です。特に単価が低い商品や、軽量な商品であれば、思わぬコスト削減につながることもありますよ。

物流コストの値上げは、越境ECビジネスにとって避けられない現実です。しかし、これを単なる「コスト増」で終わらせるのではなく、ビジネスモデルを見直し、より強靭な体制を築くための機会だと捉えるべきだと僕は思っています。常に最新の情報をキャッチアップし、柔軟に対応していくことが、これからの越境ECセラーには求められるでしょう。

FAQ

Q.DHLの送料が値上げされる主な理由は何ですか?
トランプ関税による通関処理の複雑化、世界的なインフレと人件費の高騰、そして年末の物流ピークに備えた先行対応の3つが主な背景だと考えられます。
Q.DHLの値上げは越境ECの利益にどれくらい影響しますか?
一律3%の値上げは、特に単価の低い商品を扱うセラーにとって、利益率を大きく圧迫します。アメリカ向けは関税と送料のダブルパンチで「儲からない」状態になるリスクがあります。
Q.DHL以外の配送業者も送料を値上げする可能性はありますか?
はい、FedEx、UPS、日本郵便なども同様のコスト構造を持つため、追随して値上げする可能性は高いです。早ければ10月〜11月にも動きがあるかもしれません。
Q.越境ECセラーが送料値上げ対策としてすぐにできることは何ですか?
送料込み表示への切り替え、配送方法別の利益率再計算、商品単価・数量を上げて利益率をカバー、アメリカ以外の市場への分散などが挙げられます。
Q.eBayセラー向けの具体的な配送コスト削減策はありますか?
eBay公式配送であるSpeedPAK(スピードパック)など、他の配送サービスとの比較検討をおすすめします。自身の商品の特性に合わせて最適なサービスを選びましょう。
Q.物流コスト高騰は一時的なものでしょうか?
現在の状況を見る限り、一時的なものではなく、構造的な変化だと捉えるべきです。継続的なコスト見直しとビジネスモデルの最適化が不可欠だと僕は考えています。

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