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2026.09.29越境EC物流コストDHL

越境ECの物流コスト高騰は避けられない現実。利益を守る経営者が語る、今すぐ取るべき5つの対策

DHLを皮切りに越境ECの物流コストは上昇傾向。トランプ関税やインフレが背景にある中、利益を守るためにセラーが取るべき5つの対策を、JP.Company代表の荒木淳平が解説します。

CHAPTERS

  • 00:00越境ECの物流コスト変動と経営戦略
  • 00:30越境ECの物流コストが高騰する3つの背景
  • 02:15たった3%の値上げが越境ECの利益に与える深刻な影響
  • 03:40DHLだけじゃない?他配送業者も追随する可能性が高い理由
  • 04:55越境ECセラーが今すぐ取るべき5つの具体的な対策
  • 07:30まとめと今後の展望

最近、越境ECの現場でちょっとざわついているのが、DHLさんが9月から送料を一律3%値上げするという話なんですよ。僕ら越境ECセラーや法人にとっては、決して無視できない大きな影響があると感じています。

正直、この物流コストの上昇は、今後も続く可能性が高いと僕は見ています。だからこそ、感情的に「困った」で終わらせるのではなく、なぜこのような状況になっているのかを理解し、具体的な対策を講じることが重要なんです。

今回は、この物流コストの上昇がなぜ起きているのか、そして僕らがどう対応すべきかについて、僕自身の経験も踏まえてお話ししたいと思います。

越境ECの物流コストが高騰する3つの背景

まず、物流コストが上昇している背景には、大きく分けて3つの要因があると考えています。どれも世界経済の動きと密接に関わっているんですね。

一つ目は、いわゆるトランプ関税の影響です。特に米国向けは、通関処理が複雑化して、業務量も人件費も増えているんです。具体的には、米国向けの税金表示や申告作業が追加されたことで、DHLさん側の負担がかなり大きくなっているのが実情ですね。当然、そのコストは送料に転嫁されることになります。

二つ目は、世界的なインフレと人件費の上昇です。世界的な物価上昇は皆さんご存知の通りだと思うんですけど、燃料費の高騰はもちろん、物流業界では人件費の上昇が特に顕著です。特に航空貨物を扱う現場では、人員確保自体がなかなか難しい状況になってきているんですよ。これもコスト増の大きな要因になっています。

そして三つ目は、年末の物流ピークに向けた先行対応という側面です。毎年11月から12月にかけては、eコマース需要がピークを迎えます。物流が集中する時期に備えて、一気に値上げするよりも段階的に上げていく方が、利用者へのインパクトが少ないという判断があるんじゃないかと僕は見ています。昨年も年末に一括で値上げがあったので、今年は早めに動いているのかもしれません。

EC・オンライン物販EC・オンライン物販

たった3%の値上げが越境ECの利益に与える深刻な影響とは?

「たった3%の値上げでしょ?」と思う方もいるかもしれません。でも、越境ECの現場で僕が感じるのは、この3%が経営に与える影響は決して小さくないということです。

例えば、送料が30ドルの商品だと、3%増で30.90ドルになりますよね。たった90セントと思うかもしれませんが、単価の低い商品を扱っているセラーさんにとっては、この90セントが文字通り利益を吹き飛ばしかねないんですよ。特に数百円程度の利益しか出ていない商品だと、赤字に転落する可能性も十分にあります。

そして、最も深刻なのはアメリカ宛です。米国向けは関税と送料のダブルパンチで、売れてはいるんだけど「儲からない」という状態に陥ってしまうケースが増えています。僕も現場で多くのセラーさんと話しますが、この「儲からない」という状況が一番経営を圧迫するんですよね。売上は上がっているのに手元にお金が残らない、という事態は避けたいところです。

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DHLだけじゃない?他配送業者も追随する可能性が高い理由

DHLさんの値上げは、あくまで先行事例だと僕は見ています。他の配送業者も追随する可能性は非常に高いと考えておくべきでしょう。

FedExさんやUPSさん、そして日本郵便さんも、基本的なコスト構造はDHLさんと共通している部分が多いんです。燃料費や人件費の高騰は全社共通の課題ですし、特にアメリカ向けの関税処理の増加は、どの配送業者にとっても共通の負担です。これはもう避けられない現実として、各社が対応を迫られている状況だと言えます。

僕の感覚では、早ければ今年の10月とか11月にも、他の配送業者からも値上げのアナウンスがあるんじゃないかと見ています。越境ECセラーとしては、常に最新の情報にアンテナを張っておく必要があるでしょう。値上げは、もはや一時的なものではなく、継続的なトレンドだと捉えるべきです。

越境ECセラーが今すぐ取るべき5つの具体的な対策

では、このような状況で僕ら越境ECセラーは何をすべきか。僕は以下の5つの対策を提案したいです。

  1. 送料込み表示に切り替えるか検討する これはお客様からすると、送料がいくらなのか分かりにくくなるというデメリットもあるんですが、送料を商品価格に含めることで、値上げのインパクトを和らげる効果は期待できます。お客様の購入体験に配慮しつつ、利益を確保する工夫が必要です。

  2. 配送方法別の利益率を再計算する うちでも定期的にやっているんですが、各配送会社ごとの送料と、それを使った場合の利益率を洗い出し、最も効率の良い方法を見直すことが重要です。特定の配送業者に依存せず、常に複数の選択肢を比較検討する癖をつけておきましょう。

  3. 商品単価・数量を上げて利益率をカバーする 例えば、送料が上がった分、商品をセット販売にするとか、もう少し単価の高い商品をラインナップに加えるといった工夫で、全体の利益率を維持する方法です。顧客単価(AOV: Average Order Value)を上げることは、利益確保の基本戦略の一つですね。

  4. アメリカ依存度を下げる これは非常に重要です。特定の国に依存しすぎると、その国の政策や経済状況の変化で一気にリスクが高まります。欧州やアジアなど、市場を多角化していく戦略は、中長期的に見ても必須だと僕は考えています。うちも常に新しい市場の開拓には力を入れています。

  5. SpeedPAKなどeBay公式配送との比較もしておく eBayで販売しているセラーさんなら、SpeedPAKのようなeBay公式配送サービスも選択肢の一つです。常に複数の配送オプションを比較検討し、コストパフォーマンスの良いものを選ぶべきでしょう。公式配送が常に最適とは限りませんが、選択肢の一つとして把握しておくことは大切です。

物流コストの上昇は、僕ら越境ECセラーにとって避けられない現実であり、今後もこの傾向は続くと見ています。だからこそ、感情的に「困った」で終わらせるのではなく、常に戦略的に、そして具体的な対策を講じていくことが、これからの越境ECビジネスを成功させる鍵になるんじゃないかと僕は思っています。現状を冷静に分析し、変化に対応できる柔軟な経営体制を築いていきましょう。

FAQ

Q.DHLの値上げはなぜ起こるのですか?
トランプ関税による通関処理の複雑化、世界的なインフレと人件費高騰、そして年末の物流ピークに備えた先行対応が主な理由です。これらのコスト増が送料に転嫁されています。
Q.3%の値上げはどのくらい利益に影響しますか?
単価の低い商品ほど利益に直結し、特にアメリカ宛は関税と送料のダブルパンチで「売れても儲からない」状態に陥るリスクがあります。経営を圧迫する大きな要因となり得ます。
Q.他の配送業者も値上げしますか?
FedExやUPS、日本郵便などもコスト構造が共通しており、特にアメリカ向け関税処理の負担は全社共通のため、追随する可能性は高いと見ています。継続的なトレンドとして捉えるべきです。
Q.送料込み表示に切り替えるメリットは?
お客様が送料を直接意識しにくくなり、値上げのインパクトを和らげる効果が期待できます。ただし、商品価格が高く見える可能性もあるため、顧客体験とのバランスが重要です。
Q.アメリカ依存を下げるにはどうすれば良いですか?
欧州やアジアなど、特定の国に偏らず販売市場を多角化することで、カントリーリスクを分散し、安定的な経営を目指せます。新しい市場の開拓が鍵となります。
Q.eBayセラー向けの具体的な配送対策はありますか?
SpeedPAKのようなeBay公式配送サービスを含め、常に複数の配送オプションを比較検討し、コストパフォーマンスの良いものを選ぶことが重要です。定期的な利益率再計算も不可欠です。

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