越境ECの物流コスト変動はビジネスの命運を分ける。セラーが今すべき5つの対策
DHL送料値上げは越境ECセラーに大きな影響。トランプ関税、インフレ、人件費高騰が背景に。荒木淳平が語る、利益を守るための具体的な5つの対策と市場戦略。
CHAPTERS
- 00:00オープニングトーク
- 00:27問題提起
- 00:58値上げの背景と理由
- 01:211.トランプ関税の影響
- 01:462. インフレと人件費の上昇
- 02:083. “年末の物流ピーク”に向けた先行対応
- 02:40今回の値上げ、どれくらい影響するのか?
- 03:19他の配送会社も“追随”の可能性大
- 03:55越境ECセラーが今やるべき対策
- 04:09【1】送料込み表示に切り替えるか検討
- 04:29【2】配送方法別の利益率を再計算
- 04:46【3】商品単価・数量を上げて利益率をカバー
- 05:05【4】アメリカ依存を下げる
- 05:21【5】SpeedPAKなどeBay公式配送との比較もしておく
- 05:43エンディング
DHLが9月から送料を一律3%値上げすると発表しました。越境ECでビジネスをしている僕らにとって、これは無視できない大きなニュースなんですよ。特にアメリカ向けの荷物が多いセラーさんにとっては、関税と送料の「Wパンチ」で、利益が激減する可能性も出てくるんじゃないかと思っていて。
僕も長年この業界でビジネスをしてきていますが、今回の値上げは単なるコスト増では済まないインパクトがあると感じています。今回は、この値上げの背景と、セラーが今すぐ取り組むべき具体的な対策について、僕の視点からお話ししたいと思います。
越境ECの物流コストが上昇する3つの背景とは?
今回のDHLの値上げには、いくつかの複合的な要因が絡んでいます。これはDHLに限らず、業界全体で共通する課題なんですよね。
1. トランプ関税の影響が今も続く
アメリカでは、いわゆる「トランプ関税」の影響が今も色濃く残っています。これにより、通関処理が以前よりもはるかに複雑化しているんです。米国向けの税金表示や申告作業が追加され、DHL側もその業務量が増加し、当然ながら人件費も上昇しています。こうしたコスト増は、最終的に送料に転嫁せざるを得ないというのが実情じゃないでしょうか。
2. 世界的なインフレと人件費の上昇
皆さんも肌で感じていると思いますが、世界的な物価上昇、特に燃料費や人件費の高騰は物流業界に直撃しています。特に航空貨物を扱う人員の確保は年々難しくなっていて、採用コストも上がっているんですよ。僕らのビジネスは、こうした目に見えない部分のコスト増にも大きく影響されるんですよね。
3. 年末の物流ピークに向けた先行対応
毎年11月〜12月は、ブラックフライデーやサイバーマンデーといったイベントでeコマース(電子商取引)の需要がピークを迎えます。この時期は荷物が集中して、物流網に大きな負荷がかかるんです。DHLとしては、このピークに備えてサービス品質を維持するためにも、段階的に価格調整を行っている側面もあるんじゃないかと思っています。毎年1〜2月に一気に値上げするよりも、こうして段階を踏んだ方が、顧客へのインパクトも少ないと判断しているのかもしれませんね。
EC・オンライン物販
3%の値上げが越境ECセラーに与える具体的な影響
「たった3%?」と思う人もいるかもしれません。でも、この3%が意外と馬鹿にならないんですよ。
例えば、送料が30ドルの場合、3%増えると30.90ドルになります。一見すると微々たる差に思えますよね。しかし、単価の低い商品を数多く扱っているセラーさんにとっては、この90セントの差が積み重なって、最終的な利益を大きく圧迫するんです。僕自身も、こういう小さなコスト増が積み重なって、気づけばビジネスが回らなくなるケースをこれまで何度も見てきました。
特にアメリカ宛の荷物は、関税に加えて今回の送料値上げという「Wパンチ」を受けることになります。これはもう「売れない」というより、「儲からない」状態に陥るリスクが高いということなんですよね。利益が出なければ、ビジネスを継続することはできませんから、この影響は真剣に考えるべきだと僕は思います。
国際物流・貿易
他の配送業者も値上げに追随する可能性は高いのか?
今回のDHLの値上げは、決してDHLだけの特殊事情ではありません。FedExやUPS、そして日本郵便といった他の配送業者も、物流コストの構造は基本的に共通しているんです。
特にアメリカ向けの関税処理の増加は、どの配送業者にとっても共通の負担になっています。僕の耳に入ってくる情報だと、早ければ10月〜11月にも、他の配送業者も値上げを検討しているという話も出てきています。だからこそ、今のうちに手を打っておくことが重要になってくるんですよ。
越境ECセラーが今すぐ取り組むべき5つの対策
では、僕ら越境ECセラーは、この状況にどう対応していけばいいのでしょうか。僕が考える具体的な対策を5つご紹介します。
1. 送料込み表示への切り替えを検討する
送料を別途請求するのではなく、最初から商品価格に送料を含めた「送料込み表示」に切り替えることを検討してみてください。心理的なハードルが下がり、お客様にとっても分かりやすいというメリットがあります。うちのケースでも、送料込みにすることでコンバージョン率が上がった事例もありますし、何より値上げのインパクトを吸収しやすくなるんですよね。
2. 配送方法別の利益率を再計算する
今使っている配送方法だけでなく、複数の配送オプションについて、それぞれの送料と利益率を改めて計算し直すことが重要です。DHLだけでなく、FedEx、UPS、日本郵便、そして後述するSpeedPAKなど、様々な選択肢を比較検討して、最も効率の良い方法を見つけるべきだと思います。
3. 商品単価・数量を上げて利益率をカバーする
単価の低い商品ばかりを扱っていると、利益を確保するのが難しくなります。これを機に、商品単価の高い商材を増やしたり、まとめ買いを促すことで一度の配送で複数の商品を発送し、利益率をカバーすることも検討しましょう。僕らは「薄利多売」から「厚利少売」への転換も視野に入れるべきだと考えています。
4. アメリカ依存を下げる
アメリカ市場は確かに大きいですが、今回の関税や送料の問題を考えると、アメリカ一辺倒のリスクは高まっています。カナダ、ヨーロッパ、アジアなど、他の成長市場への展開も真剣に検討する時期に来ているんじゃないでしょうか。市場を分散させることで、特定のリスクを軽減できますし、新たなビジネスチャンスも生まれる可能性もあります。
5. SpeedPAKなどeBay公式配送との比較もしておく
eBayで販売しているセラーさんであれば、eBayが公式に提供している配送サービス「SpeedPAK(スピードパック)」なども選択肢に入れてみてください。場合によっては、既存の配送業者よりもコストを抑えられる可能性があります。常に最新の情報をキャッチアップして、最適な配送パートナーを選ぶことが重要です。
今回の物流コストの値上げは、越境ECビジネスにとって避けて通れない課題です。しかし、事前に情報をキャッチし、適切な対策を講じることで、その影響を最小限に抑えることは可能です。僕自身も常にアンテナを張り、変化に対応できるよう努めていますし、皆さんもぜひ今回の情報をビジネス戦略に活かしてもらえれば嬉しいです。
FAQ
FAQ
Q.DHLの送料はなぜ値上げされたのですか?
Q.3%の値上げは越境ECセラーにどのくらい影響しますか?
Q.他の配送業者も値上げする可能性はありますか?
Q.越境ECセラーができる具体的な対策は何ですか?
Q.送料込み表示に切り替えるメリットは何ですか?
Q.アメリカ以外の市場を検討すべきですか?
Q.SpeedPAKとは何ですか?
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