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2026.09.20越境EC米国関税通商法301条

米国「対日12.5%関税」は決定か?越境EC事業者が知るべきリスクと対策

米国が日本に対して検討している「12.5%関税案」は越境EC事業者に何をもたらすのか?JP.Company代表の荒木淳平が、提案の実態と、今から備えるべき具体的な対策を解説します。

CHAPTERS

  • 00:00米国「対日12.5%関税」はすでに決定事項なのか?
  • 00:01「疑わしきはまず止める」米国税関の厳格なルールとは?
  • 00:02越境EC事業者が今から取るべき具体的な対策

米国が日本に対し、最大12.5%の追加関税を課す可能性が浮上している、というニュースが越境EC業界で話題になっています。この話を聞いて、「うちのビジネスはどうなるんだ?」と不安に感じている経営者の方も多いんじゃないかと思うんですよね。僕もこの動向には注視しているんですが、単なるコスト増だけでなく、ビジネスの根幹に関わる重要なポイントがいくつかあるんです。

米国「対日12.5%関税」はすでに決定事項なのか?

まず一番大事なことなんですけど、現時点では米通商代表部が進めている「提案段階」であって、確定したわけではない、ということです。まずはここを冷静に受け止めることが重要なんですよね。

なぜ日本が狙い撃ちされているのかというと、背景には中国・新疆ウイグル自治区などでの強制労働問題があるんです。アメリカ側から見ると、日本は「強制労働で作られた部品や素材の流入を十分に防げていない国」とみなされてしまっていて、追加関税のグループに入れられた、と見られているんですね。

ただ、単純に今の関税に「+12.5%」が上乗せされるわけじゃない、という点は理解しておきたいですね。関税の実効税率の上限は15%に抑えられる見込みだと言われているんですよ。つまり、今まで関税0%だった商品は12.5%に、すでに数%かかっている商品も、合計で最大15%程度に調整される可能性が高い、ということなんです。

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「疑わしきはまず止める」米国税関の厳格なルールとは?

「なんだ、まだ提案なんですね。じゃあ気にしなくていいか」と思う人もいるかもしれません。でも、実はそう簡単にはいかないところが怖いんです。今回の提案の根拠になっているのは「通商法301条」という法律で、これは法的な安定性がすごく高い。一度実施されてしまうと、大統領が変わってもそう簡単には覆らないという特徴があるんですよ。

さらに恐ろしいのが、アメリカの税関が持つ「証明責任」という考え方です。日本の法律は「疑わしきは罰せず」が基本じゃないですか。でも、アメリカの税関は真逆なんです。「少しでも怪しいならまず輸入をストップし、問題がないことを企業側が証明しろ」という、めちゃくちゃ厳格なスタンスなんですよね。これは、僕らが思っている以上に大きな壁になる可能性があります。

実際にうちのお客様でも、過去に日本企業の商品が「材料の出所が証明できない」という理由で税関で差し止められたケースがあります。関税のパーセンテージ以上に、この「証明責任」の壁が越境EC事業者にとっては大きなリスクになるんですよ。単に書類を揃えるだけでなく、サプライチェーンの透明性を徹底的に確保する必要がある、ということを痛感させられますね。

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越境EC事業者が今から取るべき具体的な対策

じゃあ、僕らが今から何をすべきかというと、まず一番は「サプライチェーンの透明化」だと思います。仕入れ元や製造元がどこで、どんな材料を使っているのか。これをしっかり把握し、いざという時に証明できる体制を整えておくことが重要です。これは、僕らが扱うラグジュアリーリユース品でも、真贋鑑定や品質保証の観点から常に意識していることなんですよ。

また、ビジネス全体のリスク分散も考えるべきですよね。米国市場への依存度が高い場合は、シンガポールやオーストラリアなど、他の成長市場への展開も視野に入れるべきだと思います。僕らも常に、一つの国や商品カテゴリに偏らないよう、ポートフォリオを意識して事業を進めています。一つの市場で何かあった時に、事業全体が揺らがないようにしておくのは経営の基本ですからね。

そして何より、最新の情報に常にアンテナを張ることです。米国の通商政策は頻繁に変わりますし、それによって事業環境も大きく変わります。信頼できる情報源から常にアップデートされた情報を得て、早め早めに対応を検討していく姿勢が求められるんじゃないでしょうか。僕自身も、日々様々なニュースソースをチェックして、次の手を考えているところです。

米国が検討している対日関税は、単なるコスト増だけでなく、サプライチェーンや法的な側面からも大きな影響を及ぼす可能性があります。しかし、これは決して悲観するばかりの話ではありません。リスクを正しく理解し、事前に手を打つことで、むしろ競争優位を築くチャンスにもなり得るんです。僕らはこれからも、こうした変化の波を乗りこなし、事業を成長させていきたいと考えています。

FAQ

Q.対日12.5%関税はすでに決定しているのですか?
いいえ、現時点では米通商代表部が提案している段階です。確定ではありませんが、提案の根拠となる法律の安定性から、慎重な対応が求められます。
Q.なぜ日本が追加関税の対象とされているのですか?
中国・新疆ウイグル自治区などでの強制労働問題が背景にあります。米国は、日本が強制労働で作られた部品や素材の流入を十分に防げていないと見なしているためです。
Q.関税が12.5%上乗せされると、実質的な負担はどうなりますか?
単純に12.5%が上乗せされるのではなく、実効税率は上限15%に抑えられる見込みです。現在0%の商品が12.5%に、既存関税がある商品も合計で最大15%程度に調整される可能性があります。
Q.米国税関の「証明責任」とは具体的にどういうことですか?
米国税関は、少しでも疑わしい商品があればまず輸入を止め、企業側がその商品に問題がないことを証明するよう求める、非常に厳格なスタンスです。証明できないと差し止められるリスクがあります。
Q.通商法301条に基づく措置は、一度実施されると覆りにくいのですか?
はい、通商法301条は法的な安定性が高く、一度実施されると大統領が変わっても簡単に覆ることは難しいとされています。そのため、長期的な影響を考慮する必要があります。
Q.越境EC事業者はどのような対策をすべきですか?
サプライチェーンの透明化、仕入れ先の明確化、他市場へのリスク分散、そして最新の通商情報収集が重要です。変化に柔軟に対応できる体制を整えることが求められます。

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